感情屋さん

ご自由にお持ちください

塵芥

 花粉だの黄砂だのウィルスだの、塵芥みたいな目に見えないやつらが舞っておる。カスがよ……(カスだろ)しかし空気中を縦横無尽に動き回るあいつらとは違って、わたしは先週から家にこもりっきり(たまにコンビニに食べ物を買いに行くくらい)なので特に影響を受けたりはしていないのですが。
 前述のとおり先週はずっと家にこもってクネクネしていたので、本来なら特にすることもないけど何もしないで時間を無駄にするのも何だしどうしたものか、というときに更新していたここを更新すべきだったのかもしれないけれど、感情や思考があまりにも無になってしまっていたため特に書くことも思いつかずにクネクネしていたのだった。こういう状態がずっと続くと何かを買うことでそれがすべてを綺麗に解決してくれるのではないかという希望的観測に唆されて浪費をしてしまったり、あるいは本当に何もしないままどんどん精神が不毛の荒野になっていくかのどちらかであるということが経験上わかっているので「文化的生活の最終防衛線」としてここに脳内のガベージデータのダンプをとることにしているのだけど、もしかしたら他にもセーフハウスを設けておくべきなのかもしれん。
 とりあえず今は精神が「省エネモード」に入っているので安定している。双極性障害の症状が出始めてからだいたい二年くらいになるが、最近どうやら自分の場合は躁と鬱の過渡期が一番つらいらしいということが分かってきた。躁の時は最強無敵のクリエイターとしてIllustratorやAfterEffectsを手足のように操るのだが、鬱との入れ替わりが発生する数日の間はやる気はあるのにアイデアが全く出ないスランプ状態に陥ってしまい、ここで「どうしよう、何かを作らなければ」と焦って消耗するらしい。だから最近は調子が悪くなってきたと思ったらさっさと創作活動を諦めて生活習慣も早寝早起きから昼夜逆転まで持っていってしまい、コンテンツの消費をメインに生活する「省エネモード」の生活に移行する、というのをやっている。そうすると脳も「そうか、別に無理して何かしようとしなくていいんだ」と理解して精神のコントロールを返してくれるのだ。
 ものが豊かというのは一見していいことのような気がするけれど、近年のミニマリズムの台頭に代表されるように、人間は時にはできるだけ生活感がなく荒涼としている空間のほうが心地いいと感じることもあるらしい。この「感情屋さん」の背景にもそういった思想があり、お散歩の話や特定のWebページの話をしてもあえて路傍の花の画像やハイパーリンクは貼らないことにしている。普段のツイッタ~やブログとは違い、できるだけリッチなコンテンツから離れようとしているのだ(コソっとはてな記法を使ってルビを振ったりはしているが)。そうはいってもここはてなブログもサイドバーやツールチップなどが大変に充実しており豊かなので、やっぱり自分でHTMLとCSSをコネコネして𝙂𝙤𝙤𝙙 𝙤𝙡𝙙 𝙙𝙖𝙮のインターネットみたいなサイトを作るしかないのかもしれないと思いつつある。まあ別に自分でHTMLとCSSをコネコネするのは時間があり余っている以上どうとでもなるし、仮にある日「相互リンクバナーを入れたい!」みたいにミニマリズムから逸脱したくなったときにはてブでは不可能なめちゃくちゃリッチなコンテンツを使い放題などといったメリットもあるけど、その場合問題になるのはサブドメインである。"blog.amphitrite632.com"はすでにブログ用に使っているので、はてブから引っ越す場合、ブログと衝突しないいい感じのサブドメインを考える必要があるのだ。記事の内容的には"dialy"っぽい気もするが、全くもって日次更新なんかではないのでこれはダメだ。というか記事の内容が日誌っぽいというところに言及すると、"blog"の語源は航海日誌(Logbook)なので、むしろここの記事こそblog.amphitrite632.comにあるべきなのかもしれないという話になってしまい――という話はともかく、いろいろ悩んだ末に"notes"というサブドメインを生やして"notes.amphitrite632.com"に引っ越すことにしました。notes、日本語に訳せば「手記」。ガジェットのレビューやハウツーなど、ほとんどが「作品」として書かれているブログに比べれば、ここの記事は「手記」と呼ぶにふさわしい胡乱さなのではないでしょうか。うん。そうに違いない。
 久々にPhotoshopでイラストを描いておる。別に誇れるほど絵が描けるというわけではないのですが、日々大量のイラストが流れてくるインターネットで自尊心を守るためには「自分は絵が描けない」と諦めるか「自分だって絵は描ける」と思えるまで努力するかの二つしか選択肢がなく、そしてものを作ることを諦めるというのはわたしのちっぽけだけど大切な自尊心には逆立ちしてもできないことなので……。あと一応CG系の学生という肩書きがある以上ラフでもキャラデザくらいはできなきゃいけないという真面目な言い訳もあるにはある。FL Studioはどうしたのかって?さあ……
 ゾンビの頭をショットガンで吹っ飛ばしながらまったりスローライフするサバイバルオープンワールドゲームがやりたいなあ、みたいな話をしていたらフォロワーに7DTDを勧められたので買ってみたんですが「どうして今まで食わず嫌いしてたんだろう」という気持ちになりました。楽しすぎて毎日6時間くらい遊んでます。遊びすぎだろ。やっぱりゾンビアポカリプスにはショットガンだよな~と思ってパイプショットガンを担いで走り回っているのですが、装弾数が一発でリロードも長いので、結構な割合でスレッジハンマーを振り回して戦っています。ところでこのゲーム、寝袋がリスポーン地点以上の役割を果たすことがなく、「眠って夜を明かす」みたいなことができないのがいいですよね。おとなしく家で内職をして過ごすか松明片手にゾンビ狩りに繰り出すかの選択がプレイヤーに委ねられているのがゲーム性を高めることに貢献していていいと思う。
 こんなもんか。なにはともあれみんなもインターネットをやめて布団にくるまってクネクネしてた方がいいと思う。